【放置は危険!】空き家にツタが絡まる3つの理由とは?除去費用から今後の対策まで徹底解説

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【放置は危険!】空き家にツタが絡まる3つの理由とは?除去費用から今後の対策まで徹底解説

「久しぶりに親が残してくれた実家を見に行ったら、壁一面がツタで覆われていた…」
「ご近所さんから『お宅のツタがうちの敷地まで伸びてきてるんだけど…』と連絡があって、どうしようかと焦っている…」

遠方に住んでいると、なかなか管理が行き届かない空き家。気づけば、まるで森の一部のようにツタに覆われてしまい、途方に暮れている方も多いのではないでしょうか。

「見た目が悪いだけ」と軽く考えていると、実は大変なことになるかもしれません。

空き家にツタが絡まるのは、単なる自然現象ではなく、建物からの危険信号です。放置すれば、建物の寿命を大きく縮めるだけでなく、資産価値を失い、思わぬ近隣トラブルに発展してしまう可能性も潜んでいます。

この記事で解決できるお悩み

この記事は、そんな空き家のツタ問題に悩むあなたのために書きました。

  • なぜ、うちの空き家にだけツタが絡まるの?
  • 放っておくと、具体的にどんなリスクがあるの?
  • ツタを除去するには、いくらかかるの?自分でもできる?
  • キレイにした後、また同じことにならないためにはどうすればいい?

こうした疑問や不安を一つひとつ解消し、あなたが今すぐ取るべき行動が明確になるよう、専門的な内容を噛み砕いて、分かりやすく解説していきます。

この記事を読み終える頃には、ツタ問題に対する漠然とした不安が、「こうすれば解決できるんだ!」という具体的な希望に変わっているはずです。 大切な資産を守り、将来の選択肢を広げるために、一緒に一歩を踏み出しましょう。

なぜ空き家にツタが絡まるのか?主な3つの理由

壁を登り始めたツタ

「隣の家は綺麗なのに、どうしてうちの空き家だけ…」そう思うのも無理はありません。しかし、ツタが空き家を選んで絡まっているわけではないのです。空き家には、ツタが好む条件が皮肉にも揃ってしまっていることが多いのです。その主な理由を3つ見ていきましょう。

理由1:人の手が入らない「管理不足」という名の”楽園”

これが最も大きな理由です。
人が住んでいる家であれば、庭の草むしりをしたり、壁に伸びてきたツルを定期的にカットしたりしますよね。しかし、空き家は人の目や手が届きにくいため、植物にとっては誰にも邪魔されない”楽園”のような状態になります。

  • 定期的な剪定・草刈りがない: ツタの芽は、最初は地面の小さな雑草に紛れています。これを見過ごすことで、あっという間に壁を登り始めます。
  • 初期段階での発見が遅れる: 毎日見る家であれば「あ、ツタが生えてきたな」とすぐに気づけますが、年に数回しか訪れない空き家では、気づいた時にはすでに壁一面を覆われている…というケースがほとんどです。

つまり、ツタが意図的に空き家を選んでいるのではなく、管理されていない家だからこそ、ツタが伸び放題になってしまうのです。

理由2:ツタにとって好都合な「環境」

実は、建物の状態そのものが、ツタにとって格好の住処となっている場合があります。

  • 日光を浴びやすい: 周囲に高い建物が少ない郊外の空き家などは、壁面にたっぷりと日光が当たります。植物であるツタにとって、光合成し放題の最高の環境です。
  • 足場(付着根)をつけやすい外壁: モルタルやレンガ、塗装が劣化してザラザラした外壁は、ツタの付着根が絡みつきやすい絶好のキャンバスです。逆に、ツルツルした金属サイディングなどには比較的絡みつきにくい傾向があります。
  • 適度な湿気: 雨どいが詰まって壁に雨水が伝っていたり、換気が悪く湿気がこもりがちだったりすると、ツタの成長をさらに促進させてしまいます。

これらの条件が揃うと、ツタは「ここは居心地がいいぞ!」とばかりに、凄まじいスピードで成長していきます。

理由3:侮れない!驚異的な「ツタの生命力」

そもそも、ツタという植物の生命力は、私たちが想像する以上です。日本でよく見られるツタには主に2種類あり、それぞれ特徴が異なります。

種類 特徴
ナツヅタ ・ブドウ科。夏に葉が生い茂り、秋には紅葉して落葉する。
・壁に吸盤のようなもので張り付くため、比較的剥がしやすい。
・成長が非常に早い。
キヅタ ・ウコギ科。一年中緑の葉をつける常緑性。
・気根(きこん)と呼ばれる根を壁の隙間に食い込ませて成長する。
非常に強力で、除去が困難。建物を傷つける力も強い。

特に厄介なのがキヅタです。その気根は、外壁のわずかなひび割れや、窓のサッシの隙間にも侵入し、内部から建物を破壊していく力を持っています。表面のツルを切っただけでは、壁の中に残った根から再び芽吹いてくるため、根絶が非常に難しいのです。

まとめ

「管理不足」「環境」「ツタ自身の生命力」という3つの条件が重なることで、空き家はツタに覆い尽くされてしまうのです。

ツタの放置が招く5つの深刻なリスク

「見た目がちょっと古びて見えるくらいでしょう?」もしそう思っていたら、それは大きな間違いです。ツタの放置は、あなたが思っている以上に深刻な事態を引き起こす可能性があります。具体的に5つのリスクを見ていきましょう。

リスク1:建物の劣化と雨漏りという”静かな破壊”

これが最大のリスクと言っても過言ではありません。ツタは、ただ壁の表面を覆っているだけではないのです。

  • 外壁への侵入と破壊: ツタの根、特にキヅタの気根は、モルタルの小さなひび割れや、サイディングの継ぎ目に入り込みます。根が成長するにつれて、その隙間を内側から押し広げ、外壁の剥離や破損を引き起こします。
  • 湿気による腐食: 壁一面がツタの葉で覆われると、壁面の通気性が著しく悪くなります。雨が降った後も壁が乾きにくく、常に湿った状態に。この湿気が壁の内部に浸透し、木造住宅の場合は柱や土台といった構造材を腐らせる原因となります。
  • 屋根へのダメージと雨漏り: ツタは壁だけでなく屋根にも伸びていきます。スレートや瓦の隙間に根を張り、瓦を浮かせたり、割ってしまったりすることも。そこから雨水が浸入し、気づいたときには天井にシミが…という深刻な雨漏りに繋がります。

一度、構造部分にダメージが及ぶと、修繕には高額な費用がかかります。ツタは、静かに、しかし確実にあなたの家を蝕んでいくのです。

リスク2:害虫・害獣の温床になるという”ご近所トラブルの火種”

ツタがびっしりと生い茂った壁は、人間にとっては不気味かもしれませんが、虫や小動物にとっては最高の隠れ家です。

  • 害虫の発生源: ツタの葉の裏や密集した茎の間は、蚊、ハチ、ガ、ゴキブリ、ムカデといった害虫たちの絶好の住処となります。特に、スズメバチが巣を作ってしまうと、非常に危険です。
  • 害獣の住処に: ネズミやハクビシン、イタチなどがツタを伝って簡単に2階や屋根裏に侵入できるようになります。一度住み着かれると、糞尿による悪臭や建材の破壊、騒音など、深刻な被害をもたらします。

これらの害虫・害獣は、あなたの空き家の中だけでなく、隣近所の家にも被害を広げます。「お宅の家から虫が大量発生している」といったクレームに繋がり、ご近所との関係が悪化する大きな原因となります。

リスク3:資産価値の大幅な下落という”経済的損失”

将来的に空き家を売却したり、誰かに貸したりすることを考えている場合、ツタは致命的なマイナス要因となります。

  • 買い手・借り手がつかない: まず、ツタに覆われた家の外観は、買い手や借り手に「管理されていない、問題のありそうな物件」という強い悪印象を与えます。内覧にすら至らないケースがほとんどでしょう。
  • 評価額の大幅ダウン: 不動産の査定では、建物の状態が厳しくチェックされます。前述したような外壁のダメージや雨漏りのリスク、害虫の発生などが確認されれば、当然、評価額は大幅に下がります。ツタを除去し、壁を修繕する費用を差し引いて査定されるため、本来の価値よりも数百万円単位で価値が下がることも珍しくありません。

思い出の詰まった実家が、ツタが原因で二束三文の価値になってしまうのは、あまりにも悲しいことですよね。

リスク4:【要注意】「特定空き家」に指定される可能性

これはあまり知られていませんが、非常に重要なリスクです。
管理不全な空き家が増加したことを受け、2015年に「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行されました。この法律により、著しく景観を損なっていたり、周辺の生活環境に悪影響を及ぼしていたりする空き家は「特定空き家」に指定される可能性があります。

ツタが生い茂り、外壁が剥がれ落ちそうな状態は、まさにこの「特定空き家」の判断基準に該当する可能性があります。

もし「特定空き家」に指定されると…
  1. 助言・指導: まず、市町村から「状態を改善してください」という助言や指導が入ります。
  2. 勧告: それに従わない場合、「勧告」が出されます。この時点で、固定資産税の住宅用地特例が解除され、税金が最大で6倍に跳ね上がる可能性があります。
  3. 命令: さらに改善されない場合は「命令」が出され、これに違反すると50万円以下の過料が科されることがあります。
  4. 行政代執行: 最終的には、行政が強制的にツタの除去や建物の解体を行い、その費用が所有者に請求されます。

「うちの家は大丈夫だろう」と高を括っていると、ある日突然、役所から通知が届き、高額な税金や費用を請求されるという事態になりかねないのです。

リスク5:火災保険が適用されないケースも

万が一、空き家が火事や自然災害に見舞われた場合、頼りになるのが火災保険です。しかし、ツタの放置が原因で、その保険が使えなくなる可能性があります。

保険契約には、契約者の「善管注意義務(ぜんかんちゅういぎむ)」というものが定められています。これは、「常識的に考えて、当然払うべき管理上の注意を払う義務」のことです。

ツタを長年放置し、建物の劣化を明らかに助長している状態は、この「善管注意義務」を怠っていると判断される可能性があります。その結果、いざという時のための保険が使えないとなれば、経済的にも精神的にも大きな打撃となります。

空き家のツタ、どう対処する?除去方法と費用相場

専門業者によるツタ除去作業

ここまで読んで、「今すぐ何とかしないと!」と焦る気持ちになっているかもしれません。大丈夫です、ここからは具体的な解決策を見ていきましょう。ツタの除去方法は、大きく分けて「自分でやる」か「業者に頼む」かの2択です。それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解し、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。

自分で除去する場合(DIY)

費用を抑えたいという思いから、まずDIYを考える方は多いでしょう。範囲が狭く、高さが低い場所であれば、自分で挑戦する価値はあります。

メリット

費用を大幅に抑えられる: かかるのは道具代と自分の労力だけです。

デメリット
  • 高所作業は非常に危険: 2階の壁や屋根までツタが伸びている場合、脚立やハシゴからの転落事故のリスクが常に伴います。
  • 根を完全に除去するのが難しい: 表面のツルを取り除いても、壁に張り付いた吸盤や、壁の内部に入り込んだ根まで完全に取り除くのは至難の業です。
  • ケガやアレルギーのリスク: ツタの樹液で皮膚がかぶれることがあります。また、ツタに隠れていたハチの巣を刺激してしまう危険性もあります。
  • 時間と労力がかかる: 見た目以上に重労働です。週末の1日作業では終わらず、数日がかりになることも覚悟しましょう。

自分でやる場合の手順と注意点

もしDIYに挑戦する場合は、以下の手順と注意点を必ず守ってください。

STEP

準備

安全装備(ヘルメット、ゴーグル、厚手のゴム手袋、長袖長ズボン)、道具(剪定バサミ、ノコギリ、スクレーパー)、後始末用具(ゴミ袋など)を揃えます。

STEP

根元を切る

まず、地面に近いツタの太い幹をノコギリで数カ所切断します。これにより、上部への水分供給を断ち、ツタを枯らすことができます。

STEP

枯れるまで待つ

切断後、数週間〜1ヶ月ほど放置します。ツタの葉が茶色く枯れてくると、壁から剥がしやすくなります。

STEP

上から下へ剥がす

枯れたツタを、上から下に向かってゆっくりと剥がしていきます。無理に引っ張ると、外壁の塗装や素材まで一緒に剥がしてしまう可能性があるので注意が必要です。

STEP

根の跡を処理する

壁に残った吸盤や細かい根を、スクレーパーや硬めのブラシで丁寧にこすり落とします。

STEP

根を枯らす

地面の根元周辺に、除草剤を散布して再発を防ぎます。

重要

少しでも「危ない」「自分には無理だ」と感じたら、すぐに作業を中断し、専門業者に相談してください。数万円の費用を惜しんだせいで、大きな事故に繋がっては元も子もありません。

専門業者に依頼する場合

時間がない、安全に、そして確実に問題を解決したい場合は、迷わず専門業者に依頼することをおすすめします。

メリット
  • 安全かつスピーディー: 高所作業にも慣れており、専用の機材や足場を使って安全に作業を進めてくれます。
  • 仕上がりが綺麗で、再発しにくい: 専門的な知識と技術で、頑固な根まで徹底的に除去してくれます。
  • 面倒な後片付けも任せられる: 大量に出るツタの残骸も、すべて回収・処分してくれます。
  • 建物の状態もチェックしてもらえる: ツタを剥がした後の壁の状態を確認し、補修が必要な箇所があれば教えてもらえます。
デメリット

費用がかかる: 当然ですが、DIYに比べて費用は高くなります。

気になる費用相場は?

空き家のツタ除去にかかる費用は、建物の大きさ、ツタの量、作業の難易度、足場の要不要などによって大きく変動しますが、一般的な2階建て住宅の場合、50,000円~300,000円程度が目安となります。

失敗しない!優良な業者の選び方

いざ業者に頼もうと思っても、どこに頼めばいいか迷いますよね。後悔しないために、以下のポイントをチェックしましょう。

  1. 複数の業者から相見積もりを取る: 必ず2〜3社から見積もりを取り、料金と作業内容を比較検討しましょう。
  2. 見積書の内容が詳細か確認する: 「作業一式」としか書かれていない見積書はNGです。何にいくらかかるのかが明記されているかを確認しましょう。
  3. 実績や口コミを確認する: 業者のホームページで、過去の施工事例(ビフォーアフター写真など)を確認しましょう。
  4. 損害賠償保険に加入しているか確認する: 万が一の作業中の事故に備え、保険に加入している業者を選ぶと安心です。
  5. 担当者の対応が丁寧か: 質問に真摯に答えてくれるか、こちらの不安に寄り添ってくれるかなど、担当者の人柄も重要な判断材料です。

ツタの除去は、造園業者、便利屋、リフォーム会社、解体業者など、さまざまな業者が対応しています。まずはインターネットで「(地域名) 空き家 ツタ 除去」などと検索し、いくつかの業者に相談してみることから始めましょう。

【重要】ツタ除去後の空き家、どう管理・活用する?

売却の相談をする家族

ツタを綺麗に除去して、「ああ、スッキリした!」と一息つく…しかし、ここで終わりにしてはいけません。ツタ除去はゴールではなく、新たなスタートです。 何も対策をしなければ、数年後にはまた同じことの繰り返しになってしまいます。

この機会に、空き家の将来について真剣に考えてみませんか?主な選択肢は4つあります。

選択肢1:定期的な管理を続ける

今後も空き家を所有し続ける場合は、ツタが再発しないよう、定期的な管理が不可欠です。遠方にお住まいの場合は、プロの力を借りるのが賢明です。

  • 空き家管理代行サービス: 月々数千円〜1万円程度の費用で、定期的に物件を巡回し、庭の草むしり、建物の換気などを行ってくれます。
  • シルバー人材センター: 比較的リーズナブルな料金で、庭の草刈りや剪定を依頼できます。

選択肢2:思い切って「売却」する

「もう管理するのは精神的にも金銭的にも負担…」と感じているなら、売却は最も現実的な選択肢の一つです。

  • 地域の不動産会社に仲介を依頼する: ツタを除去して綺麗にした状態であれば、通常の不動産として売却活動ができます。
  • 「古家付き土地」として売却する: 建物の傷みが激しい場合は、建物の価値はゼロとみなし、「土地」として売り出す方法です。
  • 空き家専門の買取業者に売却する: なかなか買い手が見つからない場合や、早く手放したい場合は、専門の買取業者に直接買い取ってもらう方法もあります。

選択肢3:「解体」して更地にする

建物の老朽化が激しく、今後活用する見込みがない場合は、解体して更地にすることも検討しましょう。

解体のメリット・デメリット

【メリット】

  • 建物の管理や倒壊のリスクから解放される。
  • 土地の活用方法の選択肢が広がる。

【デメリット】

  • 解体費用がかかる(木造住宅で1坪あたり3万円~5万円が目安)。
  • 固定資産税が上がる可能性がある: 更地にすると住宅用地の特例が適用されなくなり、税額が3〜4倍になるケースが多いです。

選択肢4:リフォームして「賃貸・活用」を模索する

立地条件が良い場合や、建物にまだ価値がある場合は、投資して新たな価値を生み出すという道もあります。

  • リフォームして賃貸物件にする: きれいにリフォームすれば、賃貸住宅として家賃収入を得ることができます。
  • 地域のためのスペースとして活用する: コミュニティスペース、シェアハウス、民泊施設など、地域のニーズに合った活用方法を模索するのも良いでしょう。
  • 自治体の補助金制度を確認: 自治体によっては、空き家のリフォームや活用に対して補助金や助成金を出している場合があります。「全国版空き家・空き地バンク」などで情報を探したり、「(自治体名) 空き家 補助金」で検索してみましょう。

どの選択肢がベストかは、あなたの状況や考え方によって異なります。一人で悩まず、不動産会社や自治体の空き家相談窓口など、専門家に相談しながら、最適な道を見つけていきましょう。

空き家のツタに関するよくある質問(Q&A)

Q
ツタの種類によって除去の難易度は変わりますか?
A

はい、大きく変わります。夏に葉が落ちる「ナツヅタ」は比較的除去しやすいですが、一年中緑の葉をつけている「キヅタ」は、根を壁の内部に食い込ませるため、除去が非常に困難です。

Q
見積もり以上に費用を請求されることはありますか?
A

悪質な業者でなければ稀ですが、想定外の壁の劣化が見つかるケースはあり得ます。契約前に、「追加料金が発生する可能性があるのはどのような場合か」を書面で明確に確認しておくことがトラブル防止に繋がります。

Q
除去したツタの処分はどうすればいいですか?
A

自治体のルール(粗大ごみ、剪定ごみなど)を確認して、正しく処分してください。専門業者に依頼すれば、除去から処分まで一括して行ってもらえます。

Q
隣の敷地にツタが越境してしまったら、勝手に切ってもいい?
A

2023年4月の民法改正により、一定の条件下で越境された側が切り取ることが可能になりました。しかし、トラブルを避けるため、まずは所有者であるあなたが隣家の方に丁重にお詫びをし、早急に対処する意思を伝えることが最も重要です。

まとめ

ここまで、空き家にツタが絡まる理由から、そのリスク、具体的な対処法、そして除去後の未来について詳しく解説してきました。

この記事の重要ポイント
  • ツタが絡まるのは、「管理不足」「環境」「ツタの生命力」が原因。
  • 放置は、建物の劣化、害虫の発生、資産価値の低下、税金の増額など、百害あって一利なし。
  • 除去は、安全と確実性を考えるなら専門業者への依頼がベスト。必ず相見積もりを取ること。
  • 除去後は、管理・売却・解体・活用など、空き家の将来を考える絶好の機会。

ツタに覆われた空き家の問題は、見て見ぬふりをしているうちに、どんどん深刻化していきます。この記事を読んで、「やらなきゃ」と感じた今が、行動を起こす最高のタイミングです。

まずは、あなたの空き家の現状を正確に把握することから始めてみませんか?もし現地に行くのが難しければ、近くに住む親戚に写真を撮ってもらったり、管理会社の巡回サービスを一度だけ利用してみたりするのも良いでしょう。

そして、現状が分かったら、一人で抱え込まずに専門家に相談してください。 ツタ除去の見積もりを取るだけでも、問題解決に向けた大きな一歩です。

あなたのその一歩が、思い出の詰まった大切な資産を守り、長年の心の重荷を下ろすきっかけになることを心から願っています。

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