非常食になるもの:普段使いできる食品で災害に備える

災害はいつ起こるか予測できません。いざという時のために非常食を備えておくことは大切ですが、特別なものを用意するだけでなく、普段から食べている食品を非常食として活用することも可能です。この記事では、普段使いできる食品の中から、非常食として活用できるもの、選び方、備蓄方法を紹介します。

目次

普段使いできる非常食の選び方ガイド|ローリングストックで災害時も安心

地震や台風、豪雨など、自然災害はいつ起こるかわかりません。そんな非常時に備えて、「非常食の備蓄」は誰にとっても重要なテーマです。

しかし「非常食」と聞くと、味気ない、賞味期限がすぐ切れる、特別なものを買わなければならない…というイメージを持っていませんか?実は、普段使いできる食品を非常食として備蓄すること(=ローリングストック)が、最も現実的で持続可能な方法です。

本記事では、段の生活でも活用できる非常食の選び方と備蓄のコツを、徹底的に解説します。


非常食の選び方|普段使いできる食品を中心に備えるポイント

長期保存ができる食品を選ぶ

非常食の基本は、「長期保存が可能であること」です。災害はいつ起こるかわからないため、数か月〜数年単位で保存できる食品が適しています。

長期保存に適した食品例:

  • 缶詰(魚・肉・野菜・果物など)
  • レトルト食品(カレー・シチュー・おかゆなど)
  • 乾物(切り干し大根・わかめ・干し椎茸など)
  • フリーズドライ食品(味噌汁・スープなど)
  • 真空パック食品(もち・ごはんパックなど)

購入時は賞味期限を必ずチェックし、できるだけ長いものを選びましょう。保存状態によっても品質が変化するため、直射日光や高温多湿を避け、涼しく乾燥した場所に保管することが重要です。

調理せずにそのまま食べられるか

災害時には、電気・ガス・水道などのライフラインが使えない状況も想定しなければなりません。したがって、**「調理不要で開封すればすぐに食べられる食品」**が理想的です。

具体的な調理不要食品:

  • パン(ロングライフパンなど)
  • クラッカー・ビスケット
  • おにぎり(真空パックタイプ)
  • 缶詰(魚・果物・野菜など)
  • 常温でも食べられるレトルト食品(カレー・おかゆなど)

衛生状態が悪化しやすい災害時には、加熱が必要な食品よりもそのまま食べられる食品の方が安全です。

栄養バランスを意識する

非常食=炭水化物だけ、という備蓄は危険です。栄養バランスが崩れると、体力の低下や免疫力の低下を招きます。

意識すべき栄養素:

  • 炭水化物(ごはん・パン・麺類)
  • タンパク質(缶詰の肉・魚、豆類、ナッツ類)
  • ビタミン・ミネラル(野菜ジュース、果物缶、サプリメント)
  • 脂質(ナッツ類、レトルトカレーなど)

おすすめは、バランス栄養食(例:カロリーメイト、SOYJOYなど)を数種類用意すること。複数種類をローテーションすることで飽きずに続けられます。

食べ慣れている食品かどうか

非常時はストレスが多く、「食べ慣れないもの」は食欲不振や消化不良の原因になります。特に高齢者や小さな子どもがいる家庭では、普段から食べている味を優先して備蓄しましょう。

おすすめの普段使い食品:

  • レトルト味噌汁
  • サバ味噌煮缶
  • お菓子(ビスコ、ラムネ、チョコなど)
  • ごはんパック

また、レルギー対応食品や離乳食、高齢者向けの介護食も家庭に応じて備えておくと安心です。


非常食としておすすめの普段使い食品

缶詰|保存性と栄養価に優れた万能アイテム

缶詰は非常食の王道。加熱殺菌されており、常温で数年保存可能な点が魅力です。調理不要でそのまま食べられ、栄養もしっかり摂れます。

特におすすめ:

  • 魚の缶詰(サバ、イワシ、ツナなど)
  • 肉の缶詰(焼き鳥、コンビーフなど)
  • 野菜・果物の缶詰(トマト、みかんなど)

※プルトップ缶の方が開けやすく、災害時に便利です。

レトルト食品|温めずに美味しいものを選ぶ

最近では、温めなくても美味しく食べられるレトルト食品が増加しています。子供向け、アレルギー対応食品など種類も豊富。

人気のレトルト食品:

  • レトルトカレー(甘口〜スパイシーまで)
  • おかゆ(梅・鮭・中華風など)
  • 和風惣菜(筑前煮、肉じゃが)

※子供向けには「ハヤシの王子さま」「アンパンマンシリーズ」なども便利。

インスタント食品|お湯が使える場合に便利

インスタント食品はお湯があれば簡単に食べられるため、ライフラインの復旧が部分的に進んだ段階で活躍します。

備えておきたいインスタント食品:

  • カップラーメン
  • インスタント味噌汁
  • インスタントスープ
  • フリーズドライごはん

※日清食品の「カップヌードル」や「どん兵衛」などは、種類が豊富で飽きにくいのもポイント。

乾物|軽量で長期保存に最適

乾物は水で戻せばすぐに使え、栄養価も高いのが魅力です。常温で長期間保存可能で、持ち運びにも便利です。

おすすめの乾物:

  • 切り干し大根
  • わかめ
  • 干し椎茸
  • 乾燥ひじき
  • 高野豆腐

※戻し汁も使えば、栄養を無駄にせず調理可能です。

お菓子・バランス栄養食|気分転換とエネルギー補給に

災害時のストレスを和らげるために、お菓子やバランス栄養食も重要です。エネルギー補給と心理的安心の両面から役立ちます。

備えておきたい食品:

  • 保存缶入りのビスコ、クッキー
  • チョコレート、ラムネ
  • カロリーメイト、SOYJOY、inゼリー

ローリングストックで無理なく備蓄する方法

ローリングストックとは?

ローリングストックとは、「普段使いの食品を非常食として活用し、消費しながら補充する備蓄方法」です。

この方法なら、以下のメリットがあります:

  • 賞味期限切れを防げる
  • 特別なスペースを必要としない
  • 普段の食事で無駄なく消費できる
  • 非常時も慣れた食品で安心できる

実践ポイント

  • 購入日と賞味期限を記録する
  • 期限が近い食品から順に消費
  • 消費したら必ず買い足す
  • 家族で分担して管理する

スマホのメモアプリやGoogleスプレッドシートを活用すると効率的です。


備蓄量の目安と管理方法

備蓄量の目安

  • 最低3日分、できれば7日分の食料と水を用意
  • 水は1人あたり1日3リットルが目安
  • 家族構成や健康状態に合わせて調整

例)4人家族で7日分を備える場合:

  • 食料:28食分以上
  • 水:3L × 4人 × 7日=84リットル

保管場所の注意点

  • 高温多湿を避け、風通しの良い場所に保管
  • 害虫対策を行う(密閉容器・害虫忌避剤など)
  • クローゼット、押入れ、キッチンパントリーが最適

普段使い食品を非常食にする際の注意点

賞味期限の管理を徹底

  • 一覧表を作成し、定期的にチェック
  • 賞味期限が近いものから消費
  • 家族で共有できる仕組みをつくる

家族の好みと健康状態を考慮

  • 子供や高齢者が食べやすい食品を選ぶ
  • アレルギー対応食品、介護食の備蓄も忘れずに
  • 年齢や嗜好の変化に合わせて定期的に見直す

まとめ:普段使いできる非常食で、災害に強い家庭をつくろう

災害はいつ起きるか予測できません。だからこそ、**「普段使いできる非常食の備蓄」**を今日から始めましょう。

  • 長期保存が可能で
  • 調理不要で
  • 栄養バランスが良く
  • 食べ慣れている食品

これらの条件を満たす食品を、ローリングストック法で常に家庭に備えておくことが大切です。

また、定期的に備蓄内容を見直し、家族全員が安心できる体制を整えましょう。

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